2008年09月16日

体脂肪率 測定

体脂肪率は、現在のメタボリックシンドロームの問題から注目を集めています。その注目を集めている体脂肪率ですが、測定についてはいろいろな方法があります。

その方法を紹介していきます。

・水中体重秤量法:アルキメデスの原理を応用した方法です。水中に全身を沈めていき水中にある体重計で体重を量ります。大気中での体重の差から身体密度を計算して測定するという方法です。

水中体重秤量法は、比較的正確な値が出る測定法で体脂肪率の基準とされる方法ですが、息を吐ききった状態で測定しなければならないため、測定中に苦痛を伴うことがあります。そして装置が大がかりとなり測定も簡単ではないことがあげられます。


・空気置換法:密閉された装置の中に人が入り、空気の圧力変化を測定して身体密度を計測する方法です。水中体重秤量法とほぼ同じ原理の測定であり、比較的正確に測定ができ、苦痛を伴わない方法です。

空気置換法は、大相撲の力士が測定している方法の1つということで知られています。


・二重エネルギーX線吸収法:二種類の異なる波長のX線を前身に照射し、その透過率の差から身体組成を計測する方法です。本来は骨密度を測定する方法なんですが、筋肉量や体脂肪量の測定精度も高く、現在の体脂肪率測定法のゴールドスタンダードといわれています。

略称としては、DXA・DEXAと表記されています。


・皮下脂肪厚法(キャリバー法):皮下脂肪厚計を用いて皮下脂肪の厚みを測定し、その後計算式に測定値を代入して計測する方法です。この方法は簡便な方法ですが、いくつかの欠点があります。
皮下脂肪の分布に個人差があるということや計測に技能が必要であるということ、内臓脂肪の測定ができないということなどが欠点として挙げられます。


・生体インピーダンス法:体に微弱な電流を流し、生体のインピーダンスを測定して体脂肪率を推定する方法です。最も簡便・普及している測定方法です。

しかし、身体状態の差によるインピーダンスの差が大きいということや生体電気インピーダンスから体脂肪率を推定するノウハウが測定器メーカーの各社でバラバラであり、機器によるバラツキが大きいことが欠点として挙げられています。


測定方法のその他として、MRI法・CT法体内、超音波法、カリウム測定法、六フッ化硫黄希釈法、近赤外分光報、などがあります。



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